狼さんの腕のなか
第3章 彼との生活
「うわぁ可愛い♪」
白基調のブレザー、スカートは
赤と白に金のラインが入ったチェックで
胸元のリボンと同じ柄
いかにも由紀斗くんが通いそうな
THEお金持ち学校って感じの制服
「それにしても・・・」
きつすぎず、緩すぎず、サイズはピッタリ
これなら手直しはいらないかな
コンコン
「着替え済んだか?」
「え、あ、うん!」
大人しく外で待っていた
由紀斗くんが部屋に入ってくる
「へぇ・・・」
「似合ってる?」
「似合ってる」
「よかったぁ!!」
貧乏暮らしの一般庶民
だったあたしにお金持ち学校の制服が
似合うか心配だったんだよね
「あ、それでねサイズ調整のこと
なんだけどねピッタリだったよ!!
もしかしてこれ、オーダーメイド?」
「ああ、やっぱりサイズピッタリか」
満足げに微笑む由紀斗くん