狼さんの腕のなか
第4章 学園生活~転校~
「琉那、耳かせ」
「んー?」
由紀斗くんは焦るように
るなちゃん?に耳打ちする
うわぁ、琉那ちゃんもよく見ると
なかなかの美少女だから
なんか絵になる二人だなぁ…
「はぁ!?それ言わないで
ここに連れてくるとかバカじゃないの!?」
「お前に関係ないだろ」
「あたしには口裏合わせても
特進皆に口裏合わせてもらえるなんて
まさか思ってないわよね?」
なんかケンカしてる・・・?
「それにそんなんじゃ柚菜と
同じ・・・・・!!」
ハッとしたように口を押さえる琉那ちゃん
「ごめん・・・・・」
琉那ちゃんは申し訳なさそうに
眉を下げる
「とにかく、これは俺の判断だ
お前だけでも分かっててくれたら
なんとかなるだろ?」
「何よその信頼の眼差しは・・・」
「お前の事は信用してる
だからそいつを任せる」
「わ、わかったわよ!
でも京には?」
「あいつが一番めんどーかもな」
そう言って由紀斗くんは
行ってしまった