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狼さんの腕のなか

第4章 学園生活~転校~

ただいまテラスで昼食中の私たち

「ねぇ、琉那ちゃん?」

「んー?」

「種族ってなんなの?」

「!!・・・ゲホッ、ゲホッ」
急にのどを詰まらせる琉那ちゃん

「大丈夫!?」

聞いちゃいけなかったのかな?

「種族っていうのは・・・
えっと・・・「月宮さーん」」
同じクラスの子が来て
琉那ちゃんを呼びにきた

「ごめんね、美琴ちゃん!!
先生に呼ばれたから」
両手を合わせて
申し訳なさそうにその場を去った

あたしもそろそろ教室戻ろうかな

そう思って席を立ったとき
グラスを落としてしまった

「あーあ、やっちゃった」
急いで床に散らばる欠片を
拾い集める

「いっ、」
痛みを感じて指を見ると
血が少し出ていた

素手で触ったらこうなるよね
バカだなぁあたし・・・

少し自分に呆れながら
保健室に向かった

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