
北斗七星
第2章 好きじゃないから
あたしは友達としゃべるふりをして近くで聞いていた。
「あのさ…土曜日来る?」
「あー…今迷ってんだ」
紗江…誘うチャンスだよ…
あたしは心の中で囁いた。
「でさー…美緒聞いてる?」
「ちょ、今しー!」
紗江が口を開いた。
「あたし、秀と一緒に星…見たいなーって思って……たり思ってなかったり…////」
紗江顔真っ赤…
頑張れ…!
「どっちだよ(笑)」
「こんな機会無いと思うし…ええと……」
秀は少し笑って
「ん、行こうか。一緒に見よう。北斗…なんだっけ?」
「北斗七星!」
つられて紗江も笑っていた。
嬉しそう…
