北斗七星
第2章 好きじゃないから
「お前は一人で見んの?」
「しょうがないじゃん……て、え!?あんた…」
しゃべってた友達は、
「邪魔しちゃ悪いから♪」
と去っていってしまった。
「宮橋…」
「寂しいな、一人でなんて」
絶対嫌味だ…
うざいうざいうざい!
「彼氏早く作ったら?」
「うるさ……あんたには関係ないでしょ…?」
「関係ないよ?」
……何がしたいのこの人?
「てか俺、行かないし」
「え?」
「土曜日、母さんの見舞いに遠くに行くんだ」
「…お母さん、病気なの?」
やだあたし、何聞いてんの…
「うん、ここ最近会ってないからな…」
宮橋の目は寂しそうだった。
こいつもこんな顔するんだなぁ…