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北斗七星

第3章 放課後





「8時集合にしよっかぁ」



紗江の声が教室に響く。



「展望台だよね?」


「ほんとに星見れんのかよ」



などとみんなキャっキャと騒いでいる。




「紗江は秀と見るんでしょ?」



席につこうとした紗江にあたしは小声で聞いた。


紗江は当たり前のように



「うん!」



と返事をした。



「美緒は?」


「あたし?…」



考えてなかった…



「一人とか言わないでよ?来る人はみんなカップルばっかだし…」


「え!?そうなの?」




やばい…


あたし…一人?




孤独…サイアクだ…



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