
北斗七星
第5章 紗江の恋
「ヒューヒュー♪」
下から聞こえたからハッとしてと見ると、クラスのみんながいた。
「できてやんのー」
「城島やるじゃん!」
「かっけーぞ秀」
「紗江顔真っ赤よ?(笑)」
秀は顔をタコみたいに赤らめて、怒っていた。
「お前ら、見てたのかよ!」
「悪いかー?(笑)(笑)」
「てめっ…「あっ!」
あたしは秀の台詞を潰して、大声をあげた。
「ねぇ見てよ、あれが北斗七星よね……」
みんなが一点を集中して見たとき、いきなり唇に柔らかなものを感じた。
「わーっ、きれーい!」
みんなの笑顔は見えず、目の前には目を瞑った秀がいた。
