
北斗七星
第6章 王子様
「二人って付き合ってるの?」
「「はぁ!?」」
長谷川くんは、ノートの山を職員室から出てきた広報委員の先生に笑顔で渡した。
「ほらハモった(笑)仲いいんだね」
「ちょっ、付き合ってなんかないから!!///」
あたしは笑顔なんて作れないまま先生に渡した。
宮橋は頭を抱えてる。
「無理だし、こんなのと?…はぁ…」
「こっ、こっちのセリフだしほんと!!」
ぁーー イラつく!
そこまでガッカリした顔見せなくてもいいじゃんか。
ため息が深すぎる…
ていうか何で長谷川くん、そんなこと言うの…?
先生がノートの山を持って職員室に入ろうとした時だった。
「あ、だから二人は同じ広報委員なのかぁ、先生納得!!藤井先生に伝えとくからな!」
「いやいやいやいやいやいやいやいやいや!!(汗)」
「なんだ宮橋、そんな照れなくても…
「ほんっとに違うんです先生!!あたしたち、ただのクラスメート…そう、ただのクラスメート!!!」
「何故に今二回言った?」
噂になんかされたらあたし…
生きていけない…………
