Eternal Love…
第26章 決戦!体育祭!
そして再びどんっとどつかれてしまった。
もう…無理体勢を立て直せないかも。
けど莱香さんにどつかれたおかげで
莱香さんのかぶっていた帽子はあたしのてのなかにある。
「ちょっ…!あたしの帽子返しなさいよ!」
あたしに帽子をとられたのに気づいた莱香さんはあたしの手から帽子を奪い返そうとする。
てゆーかそれルール違反な気がするんだけど…っ!
けどそのせいで莱香さんの騎馬もバランスを崩して
バターンッッ!
あたしの騎馬と莱香さんの騎馬が転倒してしまった。
身体中にまた激痛が走る。
昨日の痛めたところを再び痛めてしまったかもしれない。
「ららっっ!」
転倒してグラウンドの砂ぼこりが立つ中
誰よりも早く駆け付けてくれたのは
お兄ちゃんだった。
「大丈夫か!?らら!?」
たくさんの人の下敷きになってるあたしを引っ張り出してくれた。
お兄ちゃんの後から司や先生たちも駆けつけてくれた。
「お兄…ちゃ…」
名前を呼ぶと同時にふわりと体が宙に浮いた。
それは
お兄ちゃんにお姫様だっこ
されたから。