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「ちょっ…!零くん!?何でららちゃんを助けてるの!?あたしでしょ?ららちゃんに関わっていいと思ってるの?あたしとの約束忘れたの?!」

転倒してぼろぼろになった莱香さんがゆっくり体を起こしながらお兄ちゃんに怒鳴り散らす｡

「好きにしろよ｡もう限界だ」

そう冷たく言いはなってお兄ちゃんは歩き始めた｡

それよりあたしとの約束って…なんなんだろう?気になる…｡

「らら痛いか?」

「ちょっと痛いけど平気!」

心配そうにあたしの顔をのぞきこんでくるお兄ちゃん｡

転倒して怪我した彼女の莱香さんよりあたしを助けてくれたことが不謹慎だけど嬉しかった｡

お兄ちゃんはあたしをお姫様だっこしたまま保健室に連れていった｡

そして昨日寝かされたベッドに降ろされた｡