テキストサイズ

Eternal Love…

第26章 決戦!体育祭!


「膝も肘も擦り傷だらけだならら」

脱脂綿に消毒液をつけて擦りむいた場所を手当てしてくれるお兄ちゃん。

「あははっ…汚いねあたし」

体操着もグラウンドの砂がついて黄色っぽくなってしまってる。

おまけに体も怪我だらけ。

腰も打ち付けて痛いし…。

「こんなんじゃお嫁に誰ももらってくれないね」

ははっと冗談混じりで笑って話すと

「お嫁になんかいかなくていいよ。俺の傍にいれば」

急に真剣な目であたしを見つめるお兄ちゃん。

そしてしゅんとした顔つきになり

「ごめんな…らら」

あたしに謝ってきた。

「やだ!お兄ちゃんってば!怪我したのはお兄ちゃんのせいじゃないよ?」

怪我したのは不慮の事故ってゆーかなんというか…とにかくお兄ちゃんのせいじゃないのに。

「俺のせいだよ。ごめんならら。いっぱい傷付けたよな」

やだ…なんでそんな悲しい顔するの?

お兄ちゃんはなにも悪くないじゃない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ