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黄軍の応援席に行くと…やっぱりららはいない｡

「あれ?零先輩どーしたんですか?」

ららの親友の結衣が話しかけてきた｡

結衣なら知ってるかもしれない｡

ららの居場所｡

「らら知らない?」

「ららなら莱香さんに連れられてあっち行きましたよ?なにか用があるとかで…」

結衣が指差した方向は体育館の裏の体育倉庫らへん｡

やべーな急がなきゃ｡

「さんきゅ」

軽くお礼を言って莱香とららがいると思われる体育倉庫に向かって走った｡

莱香…頼むから
手を出さないでいてくれ｡

らら…待ってろよ
今すぐに行くからな｡

体育倉庫の方に近づくと何やら
声が聞こえてくる｡

多分…莱香の声だ｡

急いで声のする方へ行くと

莱香が手を振り上げていた｡

「やめろ!莱香!」

大声で叫ぶとびくっと肩を揺らして

「零くん…」

こっちを見てきた｡