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Eternal Love…

第30章 ファンタジーランド


「はるとの言葉を使うと、宝物…かな?」

「そっかぁ!おんなじだね!」

…心臓がうるさい。

ドキドキが止まらない。

"恋人"

"宝物"

どちらもあたしにとっては
宝石のような言葉で。

どうしよう…嬉しすぎて
にやにやが止まらない…。

「あぁー!おねぇちゃん顔まっかっかだぁー!」

「ちょっ…!はるとくんっ///」

「わっ。らら真っ赤。何でだろーな?はるとー」

「ねぇ~!」

2人とも確信犯…!

わかってるくせにぃ~!


…でもこうやって3人で
歩いているとまだちょっと若いけど
家族って感じ。

「おにぃーちゃーん!」

「桜ぁ!」

遠くから可愛い声がしたと思ったら
はるとくんの妹の桜ちゃんだった。

「おにぃちゃんっ」

「桜っ」

2人は双子なんだろうか?

背丈も歳も同じに見える。

小さいからだで2人は抱き合っていた。

「ぱぱぁーままぁ!おにぃちゃん見つけたよー!」

『はると!』

「ぱぱ!ままぁ!」

桜ちゃんの声に反応して
2人の両親が駆け付けてきた。

「うちの子がすみませんっ」

「いえいえ大丈夫ですよ」

「零くんおねぇちゃんありがとう」

「はると!」

お兄ちゃんははるとくんを手招きして呼んで耳打ちした。

…何て言ったんだろ。

「うん!零くんもね!」

「おう!」

はるとくんと桜ちゃんは手を繋いで両親のもとへ行った。

「何て言ったの?はるとくんに」

「んー?男同士の約束…かな?」

「なにそれーっ!」

男同士の約束…か。
なんなんだろう。

男の子にしかわからないことなのかな。

とにかくはるとくんが
両親と会えてよかったな。

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