Eternal Love…
第33章 年越しの願い
「…ねぇお兄ちゃん。あたし、この神社に初日の出見に行きたい」
パパにもママにも聞こえないように
ぼそっとお兄ちゃんに言う。
「あぁ。俺もそう言おうと思ってた。んじゃ、行くか」
「うん!」
小指と小指を絡め、指切りする。
初日の出は早朝。
きっとそれまで起きてられないだろうから今のうちに仮眠をとろう。
「あたしちょっと寝るね」
そういって自分の部屋に戻った。
戻るなり、ベッドにボフンっとダイブする。
大掃除の疲れが出たのか
目をつぶると気づかないうちに
あたしは深い眠りについた。