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Eternal Love…

第36章 大好きな人と大切な人


「ママが……事故に遭った……?」


声が震える。

携帯を持つ手も震える。


告げられたことがあまりにも衝撃的すぎて頭がついてこない。


「らら…電話代わって」


「…………」


あたしはなにも言わずお兄ちゃんに携帯を渡した。

言わなかったんじゃない。言葉がでなかったんだ。

だって……

ママが事故に遭った…なんて。


お兄ちゃんはあたしと少し離れて
司と話をしていた。


話が終わるとお兄ちゃんはあたしのもとにかけよってきた。


「らら。帰るぞ」


「帰るって…家に?」


「あぁ…母さんが危ない。とりあえず行こう」


お兄ちゃんに手を引かれて歩いた。



ママが事故に遭って危険な状態。


そんな………何で?


あんなに元気だったママが。


どうして──────────?



あたしたちはお互い一言もしゃべらずに急いで帰りの新幹線に乗り込んだ。


司と電話が終わったあと携帯を見ると50件もメールと着信があって。


パパやママ、結衣。


そして司。


どれだけ心配かけたんだろう。



あたしはみんなにどんな顔をして会えばいいか分からなかった。

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