Eternal Love…
第36章 大好きな人と大切な人
ママの病室に入るとそこには
パパ、司、結衣がいた。
「零…!らら…!」
真っ先に声をかけてきたのはパパ。
それに続いて司と結衣もあたしたちに声をかけてきた。
「父さん…母さんは?」
「あぁ…今寝てるとこだ」
ベッドを見ると
変わり果てたママがいた。
全身傷だらけであちこちに包帯がしてある。
「ママ…大丈夫なの?」
「幸い、片足片腕の骨折と全身打撲だから3、4ヶ月で治るみたいだ」
「よかっ…た……」
急に体の力が抜けてあたしはぺたんと床にしりもちをついた。
事故に遭ったって聞いて
もしかしたら死んじゃうかも。
そう不安になった。
けどママが生きていてくれて。
治るって知って安心した。
「けど…どうしてママは事故に…?」
パパ、司、結衣の顔を見るけど
みんな目をそらす。
「らら…一旦外に出ようか。零も。司くんに結衣ちゃん…」
「はい。おばさんは俺らが見てます」
司がそう言うと結衣もこくんと頷いた。
「ありがとう…」
あたしたち3人は結衣と司を病室に残して外に出た。
「少し風にでも当たらないか?」
パパの提案であたしたちは病院の屋上へと足を運んだ。