眠れぬ王子と猫な僕
第15章 愛しき王子
「でも、僕が……決めたことだから…」
僕は小さな声で自分に言った。
「妖巳、俺は出掛けてくる。
大人しく待ってろ」
「は、ぃ……。
あ…の……僕、何か………食べたぃ…」
「帰りに餌でも買ってきてやる」
璃依さんは低い声で笑い、
僕を古いベッドに繋いだ。
手錠をとりだして、僕の手首につけ終わると
ベッドの横の棚の引き出しから小さな機械を出した。
「妖巳さ、これがなんだか解るか?」
僕はふるふると首を横にふった。
「所謂、オモチャだ。バイブ、リモコン付きのな。」
「それ……なに、する……」
「俺がいない間のサービス」
璃依さんは僕の脚を開いて、いきなり奥まで押し込んだ。