眠れぬ王子と猫な僕
第15章 愛しき王子
カチッ
――ブブブブブブブ
「はぁぁあぁ……っ
やっ………らぁ!……んぅ!…あぁ」
「じゃ、行ってくるから」
璃依さんはすぐに出掛けていった。
薄暗い部屋には自分の甘い喘ぎ声と熱っぽい吐息、ギシギシと軋むベッドの音だけが残った。
ブブブブ……
「あっ……ぃい……きもち、ぃ…っ」
バイブが中で蠢き、前立腺を擦れば自然と腰が浮いた。
まるで快感に貪欲な者のように、もっと、もっとと腰が揺れる。
「あぁあぁああう……
いきそ……、だめっ!あん…!……いっちゃうぅ!」
あまりの刺激にすぐに果ててしまった。
それでもバイブは、僕の中で蠢いていた。