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眠れぬ王子と猫な僕

第16章 誓いのリング






































―――ドスッ












鈍い音がして、滴る僕の血……

















目の前が眩んで……よく見えない。
















遠くで、瑛兎さんが叫ぶ声がした。



















ああ……









僕は今、瑛兎さんを庇って刺されたんだ。






















「あ、あ、俺は……そんなつもりじゃ……!」















動揺した璃依さんの声も遠くなっていく……














「妖巳っ!よみっ!よみ!」















「ヒュー…ヒュー……ぇ…ぃ……さ……」
















瞼が重くて開けてらんないよ……
















―――カクッ

































僕は意識を失った。









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