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眠れぬ王子と猫な僕

第7章 曖昧な関係

駿崎邸〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*〜*








「妖巳、そこに座って。」






瑛兎さんが顎でベッドを指す。




瑛兎さんは座って黒いデスクに軽く腰掛けている。




僕は赤く腫れた目を見られないように俯いたまま彼に従う。






「なんで妖巳はいつもあんなこと言うのか教えて?」






いつもより低い声から瑛兎さんの真剣さが伝わる。







「話したくない。」





「またそれか。こんなことしたくないけど、妖巳が言うこと聞かないなら。………隣の部屋に閉じ込めてさぁ、」





「待って!やだっ閉じ込めないで!!ごめんなさい、ごめんなさい」






「落ち着いて、嘘だよ。そんなことしないから。」






「うっ…ひッく…瑛兎さん………僕が嫌いなんでしょ?」






「なんでそうなるかなぁ。好きだよ。」






「……僕、話したくない。………思い出したくない。忘れたい。僕が汚れてること……。」







「やっぱりまだ大事なことを隠してたんだな。俺が背負ってあげるよ?妖巳の悲しみ、俺にわけて?じゃないと……」





瑛兎さんの言葉が途切れる。






「じゃないと、何?」







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