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眠れぬ王子と猫な僕

第11章 学園と嫉妬と危険な香り

妖巳side







放課後、赤司くん達に囲まれて困っているところに
瑛兎さんが来てくれた。



「嫌がってるのがわからないのか?」





「は?嫌がるわけないじゃん。」




「姫だって遊びたいよな?友達と!」





「と、もだ……ち?」





高瀬くんが言った言葉が頭に響いた。




「そうだよ。俺らと姫は、お友達♪」




「だから、遊びたいだろ?」




「楽しいよ?行くだろ?」




きっと、ほんとは友達だなんて思われてないんだろうな……




でも…………



「友達……。………遊びたい…かも……」




「ほらな!帰るなら一人で帰りな。駿咲先輩♪」




「妖巳、こいつらは妖巳にさっきみたいな事をしようとしてるんだよ?」




そんなこと





わかってるんだっ……!



「で、でも………友達…って……」




「そう言えば妖巳はついていくでしょ?」





「………僕、やっぱり、帰る……」











「チッ。……また明日な、姫。姫のこといつか貰うから、覚悟しといてネ♪」




赤司くん達は、教室から出ていった。



「瑛兎さん……ごめんなさい…」



「いいよ、妖巳を守るのも俺の役目だよ。」




そっか。瑛兎さんは僕を守ってくれるんだ…







「……あ、の
……瑛兎さん…」





「何?」




「あ………えっと、ね…
ありがとう……………大好きっ///」





恥ずかしくて早口になったけど、頑張って笑ったら
瑛兎さんもニッコリして大きな掌で優しく頭を撫でた。




「妖巳は笑顔がよく似合うね(ニコッ」




「そう……かな//?」





「でも今は、無理して笑ってた。」




「え………?」






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