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眠れぬ王子と猫な僕

第12章 甘美な誘惑

瑛兎side






泣き続けている妖巳はふと俺を見つめる。




「……瑛兎さん、消毒、して?」



泣きながら訴えてくる妖巳を抱き締めて、そっと口づける。




「ふ……んん…」




妖巳は俺の首に腕をまわす。


徐々に深くなっていく口づけと共に服を脱がしていく。




「んッ……ふぅ…は……」




「綺麗だ……とても…」



妖巳の身体には切り傷や火傷の跡があった。



それでもなお、宝石の様に美しい。



透き通る白い肌は繊細な粉雪。





紅く彩った、薄い胸元の頂に咲く花弁。





妖巳の全てが俺の欲望を駆り立てる。







「……ゃ、そんなに、見ないでッ………」




俺は小さく微笑みかけて、胸の花弁を口に含み、舌で転がす。





「…く……ぅっん…」





甘い熱を纏った声で鳴く。




「そろそろ……こっちも」




「へ?……やあぅ………っ」




妖巳の自身を軽く握ると、ビクンッと小さな身体が跳ねる。




上下に扱っていると我慢汁が出て、クチュクチュと厭らしい音がなる。



「瑛兎……さん…ッ!……だめっ……僕、もぉ…………っ」




「いいよ、イッて…」





「アァッ……あン……ふぅんッ///あ、あ、やぁっ…いっ、ああぁあ……っ」




さっきより強く擦ってやると、身体を震わせて達した。





「はぁはぁ……」




妖巳は両腕で顔を覆い、息を整えている。




「妖巳、隠さないで?顔をよく見せて?」




「いや…!今……きっと、変な顔してる……」




「いいから………ね?」




俺は妖巳の両手を取り、顔の横に軽く押さえつけた。




「瑛兎さん……っ///」






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