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オレンジ

第13章 真実と罠

ニヤと笑い、ジャージを上に押し上げられていた。露になる肌に、私は怖くて声さえ出せず震えていた。

「へぇ――、綺麗な肌してんな」

「胸もそれなりに、あるしな♪」

じっくりと私の肌を観察しつつ、二人の会話が聞こえる

不意に羽交い締めにされていた腕が緩んだ瞬間に、その手はブラ越しに両胸を掴んでいた。

「や、やだっ!? は、んっ……やめ」

プルプルと身体が勝手に動き、胸をゆっくりと両手で揉まれる。手を離そうと抵抗するが、離れない。気持ち悪さと嫌悪感に、涙が瞳を揺らす。

や、やだ……恐い、恐いよ……

そんな私の反応を嬉しそうに、目の前の男が私の顎を指で持ち上げた

「あらら、泣いちゃうほど気持ちいい?」

ペロンと頬を舐める舌に、ゾワゾワっと身体が身震いする。

――――助けてっ

ギュッと目を瞑ったとき

「いやぁっ――!! やめ、触んないでっ」

そうだ

野原の悲鳴
彼女もまた、私と同じ……

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