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まさか私が…あなたと?

第8章 *電話*

あわわっもう13時だ!ここから○○駅までは徒歩20分はかかる。

マナはいつもは着ない白のワンピースに
メガネはつけなかった。

髪の毛はハーフアップにし、
キラキラしたバレッタをつけて
家を飛び出した。

オシャレしすぎたかな…おかしくないかな。
このワンピースもバレッタも
姉の部屋から借りた物だ。

今学校の子に会っても誰も気づかないだろう。

13時50分

「はぁーはぁー良かった…間に合ったぁ〜」

プップ

振り返ると少し空いた窓から海斗さんが
手を振っていた。



急いで車の方に駆け寄ると

「こんにちわ♪まなちゃん。乗って?」

「あっははい!」

私は助手席に周りチョコンと座った。

「ごめんね、今日は。とりあえずハイ!
コンタクトわたしとくね。あっ後ろの座席に
置いてくれててもいいからね。
で…今日は実は俺んち。
お願いがあってさ、まなちゃんだったら
大丈夫と思って…」

「あ…はい。大丈夫です。」

え?ちょっと待って。家?!あたし今なんて
答えた?なんか違う事考えてた…
家はやばいでしょう?どうしよ…

「良かった。まなちゃんならそう言って
くれると思ったんだ。たすかるよ、
後もう少しで着くからね、」

もう断れないよ…海斗さんの事だから
きっと変な事はしないよ…ね。
有名人だし、そんな人には見えないし…

と色々考えてる間に着いてしまった。

な…なんて豪華なマンション…
駐車場に止まってある車は高級車ばかり。

すれ違う人はいかにもセレブばかりだ。
「行こう。」

エレベーターに乗り降りる階は最上階だった。

家の中に入ると凄くシンプルに
まとめられていた。

リビングには黒いL字型のソファに
ガラスの小さなテーブル

見た事ない大きなテレビぐらいだ。

キッチンも綺麗に片付けられていた。

「ミルクティー飲める?今入れるね」

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