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拘束【糸繰編】

第4章 夜の窓辺で

私は窓に寄り添ってみた。

窓は開鍵できない。
この二人組は、そのことを知っているみたいで、何やら紙を窓に貼り付けた。

「なるべく薬を飲まないで。そして、日中は手を振るわせておいて。そうすれば、いつか必ず、会えるから。」


一体どういうことだ?

二人組は私が理解していないことに気づいたのだろうか?

ひとりは涙を浮かべていた。それをなだめるように相方が寄り添っていた。


一体全体どういうことなのだろう?

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