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拘束【糸繰編】

第6章 転室

あの女性が歩み寄ってきて、老人に耳打ちをした。

老人の顔の症状が一瞬がらりと変わり、力なくうなだれた。
女性は、老人に「この方はようやく転室になったばかりですからあとあとよろしくお願いしますね。」と伝えた。

…今思えば、この違和感に気付くべきだったのではなかったのだろうか?

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