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拘束【糸繰編】

第8章 中庭

メイファは意外なことをいう。

「ドラゴン…。」

私は驚いてメイファにたずねた。

「彼の名前はドラゴンっていうのかい。知り合いなの?」

「うん、彼はドラゴン。私の知り合いだよ。少し前に、職員に暴力ふるったとかで保護室送りになったの。ドラゴンってそんなことする人じゃないんだけど、誰かを守りたいっていってた。誰なのかは分からないけど、でも、あの保護室にいるってことは…。ピオがかわいそうだよ。」

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