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トライアングル・ラブ

第7章 温もり



「美味しいところは持ってかれちゃうな。俺も、学ラン着せられるくらいにならなきゃな。」


「…?」


私はよく意味が分からず、首を傾げた。


「ゴメンゴメン。姫奈は分からなくて良いよ。ほら、沙織のとこ行きな。」

「うん!」


私は振り返ってドアのところで待っている沙織に駆け寄った。



「…お前は油断も隙もねーな。」

「その言葉、そっくりそのまま返す。」


後ろで微かに笑い声は聞こえたが、何を話してるかまでは私には聞こえなかった。

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