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トライアングル・ラブ

第7章 温もり



「ま、いっか。姫奈、私とトイレ行こう?顔洗わなきゃ。」

「うん…。」


沙織がドアの方に向かった。
私もそれに続こうとしたら、左手をグイッと引っ張られた。


「山ちゃん…?」

「それ、裕也の学ラン?」


山ちゃんはいつの間にか立ち上がっていた。


「…あ、うん…。」


山ちゃんは小さくため息をつき、私の頭の上に手を乗せ、ポンポンとした。

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