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トライアングル・ラブ

第11章 夕日



…きっと、夕日のせいだ。
夕日が山ちゃんをかっこよく映しだしてるんだ。


「…私、なにも取り柄ないもん。」

自然に顔が下を向いた。


「…俺は、取り柄がないやつなんていないと思うけど。」


山ちゃんの声で私は再び顔を上げた。


「姫奈の取り柄は、笑顔だろ?俺は、いつもニコニコしてる姫奈の笑顔好きだけど?」

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