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トライアングル・ラブ

第11章 夕日



「聞いてるの?!」


私の声が教室に響く。


「…なぁ姫奈?」


山ちゃんが静かに言った。


「人の前に出られるってすごいことなんだぞ?しかもそれを推薦してもらえるなんて。」


窓を見ていた山ちゃんは、私のほうを向いた。


「お前は、もっと自分の良さを知るべきだよ。」


山ちゃんの優しい顔が目に飛び込んできた。

あ、あれ?
山ちゃんってこんなにかっこよかったっけ?

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