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トライアングル・ラブ

第3章 突然の優しさ



「やっ…てない。わかってない。」

「ダメじゃん。昼休みにでも教えてやるよ。」


裕也は笑いながら言った。


え?!
今笑った?!

裕也が私に向かって笑いかけてくれるのなんて1週間に1回あるかないかってくらい貴重だよ!


「うん!教えて教えて!」


さっきまで気分が落ちて落ちて落ちまくっていた私だが、裕也の優しい言葉で、気分は一気に駆け上った。


「なら、昼休みまでにやっとけよ。」

さっきの数学のワークを私の机に投げ渡して、友達のところに行ってしまった。

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