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トライアングル・ラブ

第16章 言葉の裏返し



「あの子たち良いの?」


私はすでに歩き出した裕也を小走りで追いかけ、覗き込んで言った。


「別に。知らない人だし。」


裕也は鼻で笑った。


「…でも、綺麗な人たちだったじゃん。」


私なんかより遥かに大人っぽかった。

いつかは私もあんなふうに大人っぽくなる日が来るのかな?


「俺、綺麗系嫌い。」


裕也はスタスタ歩きながら言った。

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