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トライアングル・ラブ

第19章 気持ちをこめて



「この子がエントリー最後の中島姫奈ちゃんだぁぁ!」


思っていた以上のライトアップに目が霞む。

私は司会者の隣に立った。


前を見ると、全校生徒が手を振ったり、叫んだり。

心臓が破裂しそう。


それに、裕也が何て言ったのか気になる…。


「では、姫奈ちゃん意気込みをどうぞ!」


私の気持ちとは逆に、とても楽しそうな司会者のマイクが私の顎の下に伸びてきた。

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