トライアングル・ラブ
第19章 気持ちをこめて
私は着ているスカートを両手で左右に広げた。
「私の大好きな親友が手作り…してくれたものです!」
気づいたら、私は泣いていた。
「優しいクラスの皆に…っ励まされて、ミスコンに出る…勇気が出ました!そんな…いつも支えてくれる皆の期待を…裏切らないよう、頑張ります!」
最後は泣いているのを気にせず、笑顔で言い切った。
そして私が言い切った瞬間、体育館は拍手が鳴り響いた。
「素晴らしい!素晴らしい意気込みです!そして純粋そのものの綺麗な涙!」
司会者がこぶしを握りしめて生徒たちに叫ぶ。