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トライアングル・ラブ

第19章 気持ちをこめて


私は流れていた涙を手で拭った。


「では中島さん!最後に得意技をお願いします!」


ついにやってきた。
得意技。


なにをするか悩んで悩んで悩んだ。


「…はい!」


悩んだ末、私の得意技はこれしかなかった。


私は体育館に設置されているピアノの前に行き、全校生徒の方を向き、静かにお辞儀をした。

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