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トライアングル・ラブ

第20章 “欲しいもの”



「私、今日裕也にちゃんと告白するつもりなの。」


宣戦布告をされた気がした。


「そっか…。なんか、前に進んでる感じだね?」


私は微笑みを欠かさないで真理に言った。

しかし、真理をよく見ると、目に涙を溜めていた。


「…真理?」

「姫奈はどうしてそんなに優しいの?そんなんじゃ、本当に欲しいもの、手に入らないよ?!」


真理は私を睨みつけながら言った。
こんな真理初めて見る。

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