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トライアングル・ラブ

第21章 混ざり合う気持ち



そして裕也と真理は、喫茶店に入ろうとした。

真理が先に入り口に着き、中に入って行った。

裕也も中に入ろうとしたが、突然私の方を向いた。


私の視線に気づいたのだろうか。


しばらく私を見る裕也。
でも、私のところに来ようとはしない。


「裕也…。」


私は小さく吐いた。


こっちに、私のところに来て?

“姫奈、舌緑色じゃん”っていつもみたいに馬鹿にして?


そんな私の思いも虚しく、裕也は静かに顔を戻し、喫茶店に入っていってしまった。

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