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トライアングル・ラブ

第22章 すれ違い



好きな人の幸せを願う。
そんな大人びたこと、まだ私にはできない。


だからせめて、この悲しみの最後くらいは笑顔で。

偽りでも、裕也には笑顔を見せたい。


「じゃ、またあとで!」


私は涙を流しながらも、笑顔で裕也に言った。


「え、おい!」


ゴメンね、裕也。
裕也といると、好きな気持ちがもっと大きくなっちゃうから。

もう、一緒にはいれないよ。

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