テキストサイズ

トライアングル・ラブ

第24章 友達と彼女



「…なんで、途中どっかいなくなったんだ?裕也と川上さんが一緒にいるのを見たからか?」


「え?!ゆ、裕也は関係ないよ?ちょっと色々思うことあっただけだよ。」


山ちゃんは落ち着いた口調で言うが、裕也の名前を出されるとやっぱり動揺を隠せない。


「そっか…。…姫奈はアイツが好きなのか?」


赤信号が青に変わったと同時に山ちゃんが静かに言った。


「え…。」


突然の質問に私は足が動かなかった。

そんな私には気づかず、山ちゃんは青になった信号を進んでいく。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ