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トライアングル・ラブ

第24章 友達と彼女



山ちゃんは…私が裕也を好きだってこと知ってるの?


「姫奈?」


着いてきていない私に気付いた山ちゃんが振り返り、私を呼んだ。


「あ、ゴメンゴメン…。」


ボーっとしていたことに気付いた私は笑顔を作り、小走りで山ちゃんの隣に駆け寄った。


それから、どことなく気まずい空気に包まれた。

カラスの鳴き声がやけに耳に響いてくるのも、私たちがお互いに何も言葉を発っさないからだろう。

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