トライアングル・ラブ
第24章 友達と彼女
「どれくらいとか。表せないよ。気付いたら、言葉じゃ表せないくらい好きになってた。そいつが笑っていれば、俺はそれだけで幸せなんだ。でも、もしそいつが彼女になったら、世界で一番幸せにしてみせる。」
山ちゃんは一言一言ゆっくり丁寧に話した。
そんないつもと違う山ちゃんに、誰かのことを真剣に一途に想っている山ちゃんの言葉に、私は涙を隠せなかった。
「な、なんで泣くんだよ?!」
山ちゃんは自転車を止め、鼻を啜りながら目から溢れる涙をぬぐっている私を覗き込んだ。
「その子…山ちゃんにそんなに…想われて絶対幸せだよ!」
私は止まらない涙に負けないよう、山ちゃんに伝えた。