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トライアングル・ラブ

第25章 押された背中



「ぜ、ぜひ中に入ってみてくだしゃい!」


噛んだ!
緊張しすぎて噛んじゃったよ私!


「「可愛いー!!」」


恥ずかしさでいっぱいの私とは裏腹に、周りの人はキャーキャー楽しそう。


「わーお!さすが姫奈!皆様~、どうぞ中にー。」


様子を見に来た沙織が、たくさんの人だかりを次々に店内に入れていった。


沙織が店内に連れていったことで人だかりが途絶えたので、私は手に持っていたチラシの束を目の前に持ってきて、顔を隠した。

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