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トライアングル・ラブ

第25章 押された背中



恥ずかしかったー!
噛むとかあり得ないでしょ!


「“入ってみてくだしゃい”とか。なに噛んでんの。」


目の前に持ってきていたチラシの束が目の前からなくなったと思ったら、左隣からからかう声が。


「だって…恥ずかしかったんだもん。」


私はいつの間にか左隣に立っていた裕也に言った。

そんな私を裕也は鼻で笑った。
全く…どこから現れたんだか。


裕也は無言で私から奪ったチラシを配る。
だが、誰もチラシを受け取らない。
それどころか、チラシに見向きもしない。

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