トライアングル・ラブ
第25章 押された背中
「ちょっ!離し…。」
私が言葉を言い切る前に、誰かが私の腕を掴んでいる腕を払いのけ、私を引っ張った。
「裕…「お前って、本物のバカだよね。」
裕也!と叫ぼうとした瞬間、私のテンション下落。
ほ、本物のバカってどうゆうことよ!
「お客様、誠に申し訳ないんですが、アリスはマッドハッターとの約束がありますんで、失礼させていただきまーす。」
最初は丁寧に言っていた裕也だが、最後のほうは棒読みで適当。
だが、裕也という男が出てきたということで、その男子たちは舌打ちをしてどこかへ行ってしまった。