トライアングル・ラブ
第25章 押された背中
「はぁ…。もっと自分を知れ。」
「意味がわからない!」
意味不明意味不明ー!
私と裕也は言い合いながら、元いた場所に戻って来て、チラシを半分に分け、一緒にチラシを配り始めた。
「あ!マッドハッターとアリスだー。可愛いー!」
「あの2人お似合いじゃない?!」
裕也とチラシを配っていると、周りの反応がさっきとは変わり、アリス単体の評価ではなくマッドハッターの裕也とアリスの私の2人での評価になった。
“お似合い”そんな言葉を言われたら、舞い上がらないわけがない。