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トライアングル・ラブ

第26章 距離



「…俺が、ピーチなんか好き好んで頼むわけねーだろ…。気づけよバカ…。」


必死だった裕也の声が、段々弱々しくなっていった。


へ?
え?全く何がなんだかわからないんだけど。


「…ん。」


裕也が自分の持っていたタピオカピーチを私に差し出した。


ピーチ嫌だったってこと?

…もしかして、本当は私のためにピーチにしてくれたの?

そうならそうと言ってくれれば良いのに…。


しかし、いつもの裕也を思えば、それは不可能だなと思った。

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