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トライアングル・ラブ

第26章 距離



あんなに楽しくて幸せだった時間は、一気に崩れ落ちた。

近づいた距離は、あっという間に離れていった。


なんで?
私、変なこと言った?


せっかく近づいたのに…。
やっぱり私には裕也がわからないよ…。


私は残された階段で一人立ち尽くした。


私と裕也は、時計の針みたいだね。
裕也が長い針で、私が短い針。
重なったと思ったら、また離れて、また近づいて…。

ずっと近づいていたいのに…。
離れたくなんかないのに…。


どうしてうまくいかないんだろう。

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