トライアングル・ラブ
第27章 理解不能
「…あ、波類先輩!?」
そう人だかりの理由はミスコン出場者の一人、波類先輩だった。
波類先輩はリフティングを披露していた。
爽やかな汗がまたかっこよさを引き出している。
波類先輩もちゃんとミスコンの宣伝してるんだぁ…。
風の噂で聞いたが、他の先輩たちもちゃんと宣伝活動をしているらしい。
「あれは姫奈にはない魅力だわな。」
山ちゃんが腕組みをしながら、リフティング披露中の波類先輩を見つめる。
私は精一杯背伸びしなきゃ波類先輩が見られないのに、背伸びもせず、余裕で先輩を見ることができる山ちゃんに嫉妬心が。