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トライアングル・ラブ

第28章 居場所



優しくなったと思ったら怒って…突き放されて。
私はどうしたら良いの?


「ゴメン、ゴメンな、姫奈…。」


素直に謝る裕也を見ると、私が悪いことした感じになっちゃう。

それほど裕也がいつも素直じゃないってことだよね。


「俺…。」


私の鼻を啜る音だけが響く図書室。

時間の流れを感じることができないくらいの異空間。


「俺…、姫奈に優しくできないんだ。」

「…え?」


予想を遥かに超えた言葉に私は驚きを隠せない。

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